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ユネスコが認めた山形市の多彩な文化芸術 それを支える山形市民会館 開館50周年(2)

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山形県 山形市

◆市民会館の取り組みの中から3つの事業を紹介します
市民会館企画事業担当 山﨑大輔さん

▽子どもたちに文化芸術との出会いを 演劇鑑賞教室・音楽鑑賞教室
市民会館では開館当初から、劇場ならではの照明や音響効果もある生の舞台に触れることで、子どもたちの感性を育てる機会をつくるべく、演劇鑑賞教室と音楽鑑賞教室を毎年交互に実施しています。市内全ての小・中学生が大ホールで鑑賞できるまちは珍しく、山形市の特徴的な事業といえます。
長く継続してきた事業ですが、コロナ禍で一時中断。久しぶりに音楽教室を開いた際の子どもたちの笑顔は忘れられません。
今では、演劇教室と音楽教室で舞台に触れた皆さんが、音楽や演劇に興味を持って、さまざまな形や立場で舞台芸術に関わっていらっしゃいます。
これからも、文化芸術の楽しさをお届けするとともに、鑑賞教室があるまちで育ったことを子どもたちに誇りに思ってもらえるように努めたいと思います。

▽児童の創造性を育てる児童劇団
小学3年生~6年生を対象とした児童劇団は、演劇活動をとおして、子どもの豊かな心と表現力を養い、個性的に創造的に活動を展開することで、総合的な児童文化の向上と芸術愛好者の裾野の拡大を目指しています。
山形市児童劇団は、昭和50年4月に全国に先駆けて公設の児童劇団として誕生し、今年で50周年を迎えました。これまでの卒団生は700人以上に上ります。
2月23日には、山形市児童劇団第50回公演を開催します。詳しくは、本紙P.14へ。

「役の思いや背景を考え、セリフや動作で工夫しながら表現している娘の姿を見て、自分で考えて行動する力が身に付いたなと感じています。熱心な指導を受け、プロも使用する舞台で本格的に演劇ができるのは、娘にとってとても貴重な経験になっています。」
米澤 勇真さん

「お話の中に入り込んで、自分で考えながら役作りをするのは、とても面白いです。児童劇団に入って、大好きな先輩や先生、友達に出会えましたし、舞台に立つ楽しさも知ることができました。
2月23日の公演では、個性豊かな精霊さんたちが登場する「灯りの森の夜」で、内気で自信のない灯りの精霊・モルルを演じます。みんなで最高の状態でお届けできるように頑張ります。ぜひ見に来てください。」
小春さん(現役児童劇団員)

▽市民がつくる 市民参加の山形市民合同音楽祭
今年度68回を迎えた歴史あるこの音楽祭は、市民がつくる市民参加の音楽祭として市民会館の開館前から開催されており、現在は市民合同音楽祭実行委員会と協力しながら実施しています。
「小・中学校の部」「一般の部」の2つの演奏会からなり、「一般の部」は出演者を公募し、市内の吹奏楽団や合唱団、山形フィルハーモニー交響楽団のメンバーなど、たくさんの方が参加しています。参加者が合同でステージをつくり上げることで、オーケストラや吹奏楽と合唱がコラボレーションした大きな作品ができるとともに、市民の文化芸術活動の輪を広げる機会にもつながっています。

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